働き方改革の現状

医師の長時間労働是正についてお話するにあたり、そもそもで現在話題の「働き方改革」についての話は避けては通れません。
政府の打ち出しているこの言葉から受ける、「被雇用者の権利のみを保護する」と言った第一印象は、本旨とは少し差があり、むしろ経営側にも人的リソースの有効活用というメリットがある、との意味合いから、この流れは双方にとっての業務効率改善として、今後ますます拡大化していく傾向にあるようです。
であれば業務体制の見直しはこのタイミングで着手するのが一番動きやすいのではないでしょうか?
ここではそんな大きな潮流になりつつある「働き方改革」の概要について見ていきましょう。厚生労働省の資料である働き方改革の概要に関する文章には次のような文言の記載があります。(一部抜粋して概要を意訳)
「労働者の事情に応じた多様な働き方を選択できる社会を実現するため、長時間労働の是正、柔軟な働き方の実現、雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保等のための措置を講ずる」
ざっというと「働き方改革」のために国がようやく重い腰を動かす期間に入ります、というところでしょうか。
この文言からもわかるように、働き方改革のキーワードは「公正な待遇の確保」「多様で柔軟な働き方の実現」「長時間労働の是正」の3つとされています。つまり、経営側のメリットの追求ではなく、時代背景や社会的需要に沿った変革が求められているのです。

では実際、医療の業界での働き方改革は現段階ではどうなっているのでしょう。
調べてみたところ、厚生労働省の医政局では、既にこれまでに複数回検討会を開催しているようです。
中でも「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」において、医療を取り巻く構造的な変化として、
1.需要側の変化
2.供給側の変化
3.テクノロジーの変化等
の3つが記載されています。
また、ここ最近行われてきた「医師の働き方改革に関する検討会」では、働き方改革のための時間外労働の上限規制等についても議論され始めました。
検討会の議題がより具体化して来ているといえるでしょう。
ということは、ここで何も手を打たないとそこの病院だけが旧態依然とした状態になり、依然として訴訟が頻発したり、地域での評判が悪くなり来院の母数が減ったり、人材流出の結果廃れ、最悪廃院、というところまで大体予想はついてしまいますね。
変える必要性は十分にあるのです。動くなら早く勝ち馬に乗ったほうがいいに決まっています。
しかも、経営側にも被雇用者にも利用する患者さんにもメリットがあるなら、実行しない手はないのではないでしょうか?

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