即戦力とは

転職時によく耳目にする「即戦力」という言葉は、最近独り歩きしているように思います。この言葉の意味を我々は共有出来ているのでしょうか。

特に中途採用の場面で採用に有利な形容だと思われていますが、実は中小企業の採用担当者を罠にかける言葉でもあるのです。

確かに即戦力と思われる人は、教育しなくても知識やスキルを有しているため、コストを掛けずに採用できると考えてしまいます。しかし現実には、時間も労力も掛けずに先輩社員に追いつけるスーパーマンは存在しません。

どんなに優秀でも、新天地に慣れるのには時間が掛かります。社風を知り、個々の社員の能力・性格を知り、コミュニケーションを図ることも含めて、新入社員の仕事なのです。

短期間で先輩社員に追いつける人は、よほどの天才だと言えます。

少なくとも転職市場には、この種の天才は見られません。

突出した人は退職を拒まれるでしょうし、転職し始めるとすぐに採用されるからです。つまり中小企業が「即戦力」などという文言を求人広告に掲載するのは、現実を踏まえていない証左にもなりうるのです。

経営者の中には「長く働いてくれる人」を求める方もいますが、これも求人広告でアピールするべきではないでしょう。

早期離職に頭を悩ませているのは本音かもしれませんが、退職の責任の全てを労働者に転嫁しているように思われるからです。

会社の魅力が欠落していることを棚に上げて、労働者である社員に責を押し付けるような経営者は、果たして尊敬されるでしょうか。このような経営者が引っ張る会社に就職したいと思うでしょうか。

求人広告を作る際は、求職者の気持ちをしっかり考えなければなりません。

      

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